ヨハネのブログ―聖書の預言の希望:バビロン
「すべて弓を踏む者よ,あなた方は四方からバビロンに向かって陣立てをせよ。これに向かって射よ。矢を惜しむな。彼女はエホバに対して罪をおかしたからである。 四方からこれに向かってときの声を上げよ。・・・それはエホバの復しゅうだからである。あなた方は彼女に復しゅうせよ。彼女がした通りにこれに行なえ。」(エレミヤ50:14,15)
バビロンは、エルサレムの東約870キロ、バグダッドの南約80キロの地点にあり、シナルの平野のユーフラテス河畔に位置していました。バビロンは観光される場所になっていますが、観光客は、バビロンがただの瓦礫の山となっていて、見るべきものがなくがっかりします。
1932年バビロンの遺跡ウィキペディアより
バビロンの全盛期をもたらしたネブカドネザルは、『この大いなるバビロンはわたしが築いたものではないか』と豪語しました。(ダニエル 4:30)古代バビロンは強大な軍事力を備えており、二重構造の城壁で囲まれていたので、難攻不落の都市に見えました。しかし、そのように栄華を極めたバビロンは、西暦前539年、侵入して来たキュロス大王指揮下のメディア・ペルシャの軍隊の前に陥落しました。そして、最終的には、バビロンは荒廃した石の山になってしまいました。
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ではなぜ繁栄していたバビロンは滅びてしまったのでしょうか。
エホバはモーセの律法契約にはなはだしく違反したエルサレムとユダを処罰するためにバビロンを用いました。バビロンは、エルサレムとユダを処罰するためのエホバの道具となりましたが、エホバの崇拝者ではありませんでした。発掘調査や古代のテキストの示す証拠によれば、50以上の神殿があり、バビロンは、多神教の偶像崇拝を行なっていました。バビロンの主神は、聖書でメロダクと呼ばれているマルドゥクでした。(エレミヤ50:2)他にも、シン(月神)、シャマシュ(太陽神)、イシュタルという三つ組の神やその他多くの神々を崇拝していました。
バビロンがユダとエルサレムを攻撃したのは、エホバに仕えようとする動機ではありませんでした。イザヤ書にある、バビロンの王についての描写から、バビロンの王がなぜユダとエルサレムを攻撃しようとしたのかが分かります。
「あなたはバビロンの王に向かってこの格言的なことばを唱えて,言わなければならない。・・・あなたは心の中で言った、『わたしは天に上る。わたしは神の星の上にわたしの王座を上げ、北の最果ての会見の山に座すのだ。わたしは雲の高き所の上に上り、自分を至高者に似せる』と。」(イザヤ14:4,13,14)
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神の星とは、エホバ神の支配権を代表するダビデの王統の王を意味していました。(民数記24:17)ですから、バビロンの王は、神の星であるダビデの王統の王の上に支配を及ぼそうとしました。
バビロンの王が座することを目指した北の最果ての会見の山とは、どこでしょうか。イザヤの時代にエホバはエルサレムのシオンの山に住んでおられると述べられていました。(イザヤ 8:18。 ヨエル 3:17)そこにエホバの神殿があったからです。そこで、神は象徴的な仕方でご自分の民と会見されました。(出エジプト 23:17)詩編 48編2節は、シオンが「北の端」にあると述べられており、「会見の山」が「北の最果て」に位置づけられていることと調和しています。
それで、バビロンの王がエルサレムとユダを攻撃したのは、エルサレムのシオンの山に支配を及ぼして、至高者にも比べられる者になりたいという権力欲からでした。
バビロンがエルサレムを攻撃しようとした時、エホバではなく悪霊に従っていたことは、バビロンの王がエルサレムを攻撃する前に、占いに頼ったことからも分かります。バビロンの王は、その時偶像神であるテラフィムに伺いを立て、肝を調べるという占いをしました。占いでエルサレムを攻撃するようにという示しがあったので、バビロンの王はエルサレムを攻撃することにしました。(エゼキエル21:20〜22)ユダとエルサレムを処罰することは、エホバのご意志であったので、バビロンの王は首尾よくエルサレムを攻撃することができました。
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また、聖書はバビロンが滅ぼされる理由を冒頭の聖句にあるように述べています。すなわち、バビロンは、エホバに対して罪を犯したと述べられています。またバビロンに対する攻撃はエホバの復しゅうであったと述べられています。
バビロンがエルサレムとユダを攻撃したのは、エホバに仕えるという敬虔な動機ではなく、神の民の上に支配を及ぼしたいという野心からでした。それで、バビロンは、古代の神の民を略奪することを喜び続けました。そのようにして、バビロンは、至高者であるエホバに対して罪を犯しました。(エレミヤ50:11)それで、古代バビロンがメディア・ペルシャによって倒壊することはバビロンに対する「エホバの復しゅう」でもありました。
しかし、エホバはバビロンを用いて罰したイスラエルに憐れみを示され、エルサレムでのご自分の崇拝を復興することを意図されました。しかし、バビロンに関しては、「諸都市を覆し、その捕らわれ人たちのためにも故国への道を開かなかった[者]」と言われていました。(イザヤ14:17)バビロンは、決してイスラエル人を釈放して故国に帰還させようとするような国家ではありませんでした。そのためにも、エホバはメディア・ペルシャによってバビロンを倒壊させることを預言されました。
しかし、悪霊を崇拝し、エホバ神の支配権の上に自らを高めようとしたバビロンは単にメディア・ペルシャの前に倒れるだけでなく、人の住まない所となり、無に帰してしまうことをイザヤは次のように預言しました。「そして,もろもろの王国の飾り、カルデア人の誇りの美であるバビロンは、神がソドムとゴモラを覆されたときのようになるのである。彼女は決して人の住む所とはならず,また,彼女が代々にわたって住むこともない。」(イザヤ 13:19,20)
それで、古代バビロンが滅ぼされたのは、至高者エホバの権威を侮り挑戦したからです。また古代の神の民を攻撃したことに対するエホバの復しゅうでもありました。そのために、古代バビロンは、メディア・ペルシャの前に倒壊しただけでなく、最終的に人の住まない石の山となってしまいました。
ルカ12章・大いなるバビロンは世界中の諸宗教を表すか
イザヤ46章・キュロスに関する預言とその成就
啓示17章・大いなるバビロンとは何か
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